この例では、2 つの別個のポータル間でどのように検索リレーションシップが確立されるかを示します。
ある架空の会社 Servicor が、その会社の架空のパートナーである Requesticon とコンテンツを共有するように希望しているとします。この場合、Servicor のポータルはサービス ポータルであり、Requesticon のポータルはリクエスト ポータルであるとします。
最初に、Servicor ポータルの管理者は、Requesticon エンジニア と Requesticon 役員 の2 つのポータル ユーザを作成します。これらのユーザは、Requesticon ビジタ という名前でポータル グループに追加されます。
これらのユーザ一人一人に対して、Servicor ポータルの適切なコンテンツへのアクセスが許可されます。Requesticon エンジニアは、Servicor ディレクトリの Engineering フォルダ、QA フォルダ、Product Management フォルダの読み取りアクセス権が許可されます。Requesticon 役員は Servicor Market フォルダ と Investor Relations フォルダへの読み取りアクセス権が許可されます。
続いて Servicor ポータルの管理者は、受信ネットワーク検索を設定します。Servicor ポータル管理者は、受信ネットワーク検索エディタの［メイン設定］ページで、WebCenter Interaction の認証元と Requesticon ビジタ グループを含めます。Requesticon エンジニア と Requesticon 役員 の 2 つのユーザがいずれもポータル内で作成されているため、Webcenter Interaction の認証元を指定する必要があります。ユーザが別の認証元によってインポートされた場合は、その認証元を代わりに指定する必要があります。リクエスト ポータルのユーザが Requesticon エンジニア または Requesticon 役員以外のユーザのアカウントを借用してアクセスできないようにするために、Requesticon ビジタ グループをここに含めます。
サービス ポータルをこのように設定することにより、Requesticon エンジニア と Requesticon 役員が発行したリクエストのみが応答され、適切なコンテンツだけが表示されるようになります。
Requesticon ポータルの管理者は、送信ネットワーク検索エディタのメイン設定ページの［ポータル認証の送信］で［はい］を選択します。次に、Requesticon ポータルの管理者は、［ユーザ名エイリアス］で役員 グループを Requesticon 役員 という名前の Servicor ユーザにマップし、エンジニア グループを Requesticon エンジニア という名前の Servicor ユーザにマップします。このようにして、エンジニア グループのメンバーであるすべてのユーザは、リクエストを発行するときに Requesticon エンジニア のアカウントを借用し、役員 グループのメンバーであるすべてのユーザは Requesticon 役員 としてリクエストを発行します。
注: Requesticon エンジニアおよび Requesticon 役員 は Servicor ポータル内にのみ存在し、Requesticon ポータル内には存在しません。これらのユーザは、Requesticon ユーザによるアカウントの借用のために特別に作成されたものです。
リクエスト ユーザがサービス ポータルを検索しようとすると、リクエスト ポータルはマップされたグループのリストを上から順に調べます。リストの最初にあるリクエスト ユーザが所属するグループは、リクエスト ユーザがどのサービス ポータル ユーザのアカウントを借用するのかを決定するために使用されます。したがって、セキュリティ レベルの高いグループは、リストの先頭にマップされます。リクエスト ポータルの管理者は、リクエスト ポータルのユーザが役員グループとエンジニア グループの両方に所属している場合に、Requesticon 役員ユーザのアカウントを借用できるよう、役員グループをエンジニア グループの前に追加しています。役員であるこのユーザは、より多くのコンテンツにアクセスできるようになります。